江戸の夏を彩った“花火”の歴史を知るならここ!
両国といえば相撲のまちとして有名ですが、実は日本の花火文化発祥の地でもあります。
その歴史を今に伝えるのが『両国花火資料館』。本記事では、2025年最新版の情報として、アクセス方法、営業時間、展示内容を詳しくご紹介。江戸の粋と技を感じる小さな博物館を、訪れる前にチェックしておきましょう!
両国花火資料館とは?|江戸の文化を伝える小さな資料館
両国花火資料館は、入場無料の資料館です。平成3年(1991年)3月に開館し墨田区観光協会が管理運営してします。
隅田川花火大会の前身で江戸時代から続く「両国川開き花火大会」や、日本の花火職人の技術、花火玉の構造など、花火に関するさまざまな資料が展示されています。
館内には、実物の花火玉や火薬に関する展示、江戸の花火の様子を描いた浮世絵、そして著名な花火師「鍵屋」と「玉屋」に関する史料も並びます。こぢんまりとしたスペースながら、花火の奥深さや文化的背景を学ぶことができる穴場スポットです。
両国花火資料館へのアクセス方法|最寄り駅からの行き方・地図つき
【最寄駅と徒歩ルート】両国花火資料館へのアクセス
・JR総武線「両国駅」西口から徒歩約5分
・都営大江戸線「両国駅」A4出口から徒歩約12分

JR両国駅からは西口を出たら高架線下を浅草橋方面を向いて左方向へ進み、突き当りの回向院(えこういん)の右側の建物のさらに右奥に入り口があります。


営業時間・休館日・基本情報まとめ
訪れる前にチェックしておきたいのが、営業時間や休館日です。基本開館時間は木・金・土・日の12時~16時で午前中は閉まっています。
館長さん?とお話ししたところ、現在は2名で運営されているとのこと。7月と8月は日・月・火も含め毎日開館しています。
〒130-0026 東京都墨田区両国2丁目10−8 住友不動産両国ビル1F
TEL:03-5637-7551(両国観光案内所、10:00~18:00)
営業時間:12:00〜16:00(木〜日、7・8月は毎日)
休館日:月〜水、年末年始
入館料:無料
※来館前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
展示内容の見どころ|「鍵屋」「玉屋」だけじゃない花火の世界
両国花火資料館には、日本の花火文化を象徴する多くの展示があります。特に注目したいのが以下のポイントです。
花火玉の実物展示

大小さまざまな花火玉が展示されており、その構造や仕組みを詳しく知ることができます。解説パネルも丁寧で、子どもから大人まで理解しやすい工夫がされています。
重さ200kgの大玉は直径90cmの三尺玉(30号)。600mも上がって開花は600mにも広がります。かなり広範囲に広がるので三尺玉は新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会などの広い会場で観ることができます。
ちなみに隅田川花火大会では左の方にある玉の直径15cmの5号玉。比べるとずいぶん小さく見えますが、それでも夜空では150mに広がります。

江戸の花火絵巻
館内に展示されている浮世絵や古文書は、江戸の人々がどのように花火を楽しんでいたかを伝えてくれます。屋形船からの鑑賞や、両国橋の賑わいなど、当時の風俗を知ることができる貴重な資料です。
鍵屋と玉屋の歴史
「た〜まや〜!」「か〜ぎや〜!」で知られる名門花火師の系譜についての展示も充実。両国川開きの歴史と合わせて、日本の花火がどのように発展してきたかを知ることができます。
実際に訪れた際はちょうど先に来ていたお客さんが帰っていかれるところだったので、貸し切り状態で見学させていただきました。
館長さん?はとても気さくな方で色々と詳しく教えていただいたり、花火職人が実際に花火を作っている映像をビデオで見せてもらいました。スタンプもあったのですが押し忘れてしまったのが残念です。
静かに楽しめる“花火の聖地”で歴史を感じよう

両国花火資料館は大規模な施設ではありませんが、花火に特化したユニークな展示と、両国という土地の文化的背景が詰まったスポットです。
訪れる方の中には、花火が好きで遠路はるばる新幹線に乗って訪れる方もいらっしゃるそうです。
また、2025年の夏休み期間中は『夏休み自由研究の花火講座』として小中学生を対象に1日2回の講座が開催されます。
講座内容は火薬の起源や発展から花火の起源や歴史、そして花火の打ち上げ方法や花火の色についてなど。
墨田区観光協会のホームページからFAXにて申し込みができるということでしたので、花火好きのお子さんがいる方は要チェックですね。
両国観光の合間にふらっと立ち寄れる距離感と、無料という気軽さも魅力。江戸の粋と遊び心に触れたい方は、ぜひ一度訪れてみてください。
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